こんにちは、店舗管理部の飯豊です。
東京の気温が30度の猛暑日に、仕事関係の方々と5人で、中央アルプスの木曽駒ケ岳(標高2,956m)の残雪登山を楽しんできました。
木曽駒ケ岳
木曽駒ケ岳への登山コースは四通八達しています。今回は標高1,662mのしらび平から標高2,612mの千畳敷まで、ロープウェイを利用して一気に約1000m上がって、千畳敷カールから乗越浄土、中岳を経て登頂するという、いちばん楽なコースを選びました。
標高2,612mの千畳敷に上がったとたん、辺りは残雪の美しい雪景色で、東京の暑さからは信じられない圧巻の光景が広がっていました。紺碧の空と純白の雪のコントラストの世界は、下界では決して味わうことのできない感動のひととき。
この日は、快晴で強い日差しが照りつけていました。雪は、紫外線の80%~90%を反射すると言われていますから、日光の凄まじい照り返しとともに、たっぷりの紫外線が注がれています。
こんな日は、日焼け止めは必須。雪の反射で焼けるのは肌だけではなく、目も日焼けします。雪で目が焼けた状態を雪目といいますが、サングラスで対策しないと、目の充血や激しい痛みにとどまらず、目が開かなくなるほど目へのダメージは大きいと言われています。
千畳敷カール
雪一面の千畳敷カールでは、夏になると、黄色のシナノキンバイ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマキンバイ、クロユリヤ、ハクサンイチゲ、イワカガミ、アオノツガザクラ、エゾシオガマ、ゴゼンタチバナなど数多くの花々が見られ、天空の花畑でのフラワートレックが楽しめます。
カールとは、氷河期の氷で侵食されて削り取られたまま形成された、すり鉢上の地形で、南アルプスに4箇所、中央アルプスに6箇所、北アルプスに30箇所あると言われています。
中央アルプスのカール地形で最も知られているのは千畳敷カールですが、近くには濃ヶ池カール、池の平カールなどもあります。
ツキノワグマ出没情報あり
この日、中岳と駒ケ岳の間にある、駒ヶ岳頂上山荘木曽小屋の近くにツキノワグマがうろついていることを、他の登山者から聞きましたが、熊とは遭遇できませんでした。
ツキノワグマのメインの食事は植物と言われていますが、動物の死骸も好んで食べるようです。「クマに会ったら死んだふり!」と言いますが、死肉を食べるクマの前では、死んだふりは危ないようです。「私はごちそうです」と言って自分を差し出していることになってしまいます(汗)
頂上からの絶景
快晴のこの日の山頂からは、目の前の御岳山、同じ中央アルプスの乗鞍岳、北アルプスの山々そして大パノラマの南アルプスと、見飽きることがない絶景を楽しめました。