新年あけましておめでとうございます。
社員になってから一年があっという間でした。今年もよりいっそう頑張っていきたいと存じます。
一年の流れの速さと同じぐらいに、日々“情報”というものも激流のように流れていくのを、この業界に入ってから常々感じています。ついこの間、覚えたばかりのプログラム言語や、流行のネタなどは気が付けば過去のものになりつつあったり、あるいは復権したりと、正直ついていけているかどうか怪しいところです。とはいえ、情報の波に置いていかれないように努めていく一年にしていきたいとは思います。
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■頭の中で“音読”する習慣の悩み
本にしろ新聞にしろニュースにしろ何にしろ、情報の媒体は基本的には文章による文字の羅列です。
速読方法を用いれば必要な情報だけを拾い集めて情報の理解や集約ができ、効率的に知識を増やすことが可能とのことですが、自分は今のところそういう脳味噌をしていないようです。
文字情報は、一度脳内で音読させてしまうのが習慣付いているので、読むという行為において、とても効率が悪いことをしていると自覚しています。
読み飛ばしを行ったり、目が滑り始めると取りこぼしがあるか不安になり、前の文章を読み返してしまったりもします。
速読術などのハウツー本を読んで、実践もしてはいるのですが、なかなか身に付けるのは難しいですね。多分、このブログの文章を推敲してる際も頭の中で音読しています。
ならばというか、逆転の発想でもういっそ全部音声にしちゃえば、ということで、「音声読み上げソフト」を導入してみました。
■リスニングで叩き込むのに便利な「音声読み上げ」ツール
別名は「スクリーンリーダー」と呼ばれ、文字列を読み上げて合成音声で「音声」にして文章を読み上げるソフトウェアです。
Youtubeやニコニコ動画などで解説動画を視聴している方なら、おそらく一度は聴いたことのある「ゆっくりボイス」、あれは「SofTalk」という名前のフリーソフトウェアを用いて出力されているものです。
「SofTalk」は基本的には棒読みで、文章の読み上げは可能ですがその発音、“てにをは”などは結構怪しいです。読み上げそのものの精度はかなりのもので、大体はその文章を言語として破綻させないレベルには音声にて再生させることが可能です。
とまあ一昔前ならそれが主流だったのかもしれませんが、iPhoneやAndroidにはテキストをドラッグすることでテキストを音声変換する機能がデフォルトで存在してるそうです。こちらは活用したことがなかったので、存在自体、わりと最近知りました・・・
これらのツールを用いることで、気になる文章を機械に読ませて、自分は集中して文章を読むのもいいし、ラジオのように垂れ流して、手元は別のことに取り組むなどが可能となるわけです。
普通に読んだほうが早い?そういう時も往々にしてあります。
■読ませる文章をどこから集めるのか
基本的には、インターネットからテキストを丸コピするのが一番手っ取り早いです。Googleからリンクされているニュースサイトを梯子して片っ端から読ませています。料理のレシピを読ませるのはすごい役立っています。
ほかには宗教や哲学、偉い人の言葉なんかを読ませたりもしています。こういった文章は何かと身構えてしまうのですが、声にして聴いてみると、存外わかりやすかったりするからおもしろいです。(たまにわかりすぎて危ないのもありますが)
言葉を集めるためにネットを徘徊すると、時に全然興味のなかったジャンルにまで興味を抱いたりするからわからないものです。
あとは、例えば「仮想通貨とマイニング」のような、わかるようでわからない内容は一度音に出して聴くと、存外単純な関係だったりするのがわかります。
さて、こうした方法で本当に情報身につくかと言われれば、大して役に立たなかったり、逆にすごくためになったりとマチマチですね。
ただ、この行為によって意識的にしろ無意識的にしろ、以前よりも知識は増えていると思います。なんだが学生の頃、授業を流し聞きしてたのを思い出します。
■“自然な声で喋る”がコンセプトの「VOICEROID」
合成音声エンジン開発メーカー「株式会社AI」が開発した、声優の声を合成音声にしたソフトウェアです。一部の医療機関ではこれをベースにした音声ガイダンスが導入されているとかなんとか。(初音ミクじゃありません。あれはVOCALOIDでメーカーもヤマハ製です)
オフィシャルサイトでは、デモ再生もできるので試してみたのですが、声を張り上げるや震わすといった複雑な表現は難しくても、“普通に喋っている”ように聞こえるぐらいには、合成音声っぽさを感じない作りになっています。(違和感は拭えないですが)
いろいろ種類も出ていて製品版は1本平均17,000円前後と割高ですが、どうせ長く使っていくだろうと「紲星あかり」を一本購入。
このソフトのメジャーな用途は、Vtuberや実況動画で投稿者の声の代わりとして用いられることが多いのですが、多分自分がそういうことに使う日は来ないと思っています。
単純に読み上げるという点においてはなかなか高性能で、読み込ませる内容によっては講義を聞いているみたいで結構おもしろいです。また、かなり語彙も豊富に登録されているみたいで、大抵の文章は違和感なく、すらすらと読んでいくのは素晴らしいです。
しかしながら、たまに変な部分で読み違いをしたり、文法上おかしな読みもします。そこは今後の技術の進歩に期待したいところです。また、そういった部分を自分で修正することもできるので、ソフトに学習をさせているようで楽しいです。
■このソフトに読ませて最近面白かったもの
- ジェームズアレン「原因と結果の法則」
- 「青空文庫」のウェブ蔵書
- 仮想通貨について
- 仮想通貨とマイニングブームについて
- 島本和彦の名言
- ニーチェ「人間的な、あまりに人間的な」
- 風俗店の歴史
- グラフィックボードについてのうんちく
上記は、今後のブログのネタにも使っていきたいですね。