みなさん、こんにちは!錦糸町エリア担当まっつーです_(._.)_
今回は、まだまだ発展途上であるAIの現状について、どの程度まで技術が進んでいるのか?進捗状況について書いていきます。(参考⇒【AIで進化を遂げるビジネス①】)
現在のAIは“高度な検索エンジン”
現在のAIについて一言で表すと、“検索エンジン”のすごいバージョンと言えばわかりやすいかもしれません。
検索エンジンというと、AIに対する過小評価だと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、実際、今世の中に出ているAIは過去の知識やデータを分析して、求められる回答を探すのが主な仕事です。
現代のAIは、まだ人間あってのものであり、映画に登場するターミネーターのように、機械独自の判断で人間を殺戮するようなものとは本質的に異なっています。そのため、人間がなんらかの指示を出さなければ何もできません。
今のAIにできるのは、設定された条件に応じて、それを達成するための方法論を過去の事例やデータから収集すること。そこから最適な回答を選択しているに過ぎません。人間のようにまったく新しい発想をしたり、自分のなすべきことを自分で決めることはできません。
機械学習や深層学習による進化
ただ、こうした機械の頭脳も日々進化しており、人間の頭脳に近づきつつあることもまた事実です。
第3次AIブームと言われる現在では、“機械学習や深層学習などの機能”が加わり、人間が最初から条件を設定するのではなく、AI自身が条件自体を見つけることができるようになりました。
例えば何かの画像を見せたとき、「これは自動車だ」「これは犬だ」ということをAIが自身で判断します。これはそれまでに見たたくさんの画像から、それぞれの特徴を見つけ出し、修正しながら正解を探る深層学習という技術の成果です。
これまでは人間が自動車というものはタイヤが4つあって、ボディがあって、だいたいこんな形をしているということを教え込まないと、「これは自動車だ」という回答を導き出すことができませんでした。
しかし現在では過去のデータをたくさん読み込むことで、全体の形や大きさ、個々の部品のあるなし、特質などから自動車の特徴をAI自身が学習し、何か別の新しい画像を見せたときに、それが自動車かどうかを判断できるようになってきています。
文脈を汲み取る高度な言語判断も可能に
画像認識だけでなく、さらに“自然言語”に対する理解というのも深まりつつあります。
これまで言語そのものは読めても、それがどういう意図で発せられているかが、AIには理解できていませんでした。
しかし今では、さまざまな事例をかき集めることで、「多分怒っているから、今の単語はこういう意味だ」というように、文脈まで汲み取った言語の判断ができるようになっています。
いかがでしたでしょうか。音声認識や翻訳など、身近で使われている技術にも関わるので、想像しやすかったかと思います。
次回はさらに踏み込んで、このような“学習機能”が、どのようにビジネスシーンで活かされるのか、事例を挙げて説明していきたいと思います。