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【靴界のロールスロイス!?】価格と価値について思わず考えてしまった出来事

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ムラット・ピュットです。

15万円の革靴、安いか?高いか?

突然ですが、15万円の革靴と聞いて、皆さまは『高い』と感じますか?それとも『安い』と感じますか?

当然ですが、15万円なんて金額を聞けば誰だって『高い』と感じるものです。

先日、革靴を買い足そう!と、とある日比谷の革靴店に足を運びました。入店早々にヒゲをたくわえた初老の店長が出迎えてくれ、私に話しかけました。

「どんな靴が好みかな?」
「ストレートチップのフォーマルな靴が良いですね」

流石は店長、ストレートチップのフォーマルな靴、言うなれば“日本食に合う日本酒をください”ばりに漠然とした要望にも迅速に対応。

どれもこれも私好みのカジュアル感抑えめのフォーマルな靴ばかり。なのだが・・・メダリオンをあしらった遊び心のある靴までセレクト。

“うぅ、お金に糸目をつけなければ全部欲しい”

が、その日の予算は10万円。これを超えるお買い物は、明日からの晩御飯をパスタとうどんで過ごすことになる・・・

価格を聞くと一足4~6万円ほどとのこと。これは、一足は純粋に黒いストレートチップを買い、もう一足メダリオンの茶色い靴を買うか。

そんな風に吟味していると店長が言った。

「今日の予算はどのくらい?」

上手い・・・元営業マンの私から言わせてもらうと、端から予算を聞いて商品を提案すると“買うor買わない”の選択になるが、商品を見せてから予算を確認することで“どれを買おう?”にシフトさせる。

まんまと話に乗せられた私は、

「ん〜、一応予算は10万くらいまでで考えてます」

そこで店長が一言。

「10万かぁ〜、ん!ちょっと待ってな」

足早に店裏へと向かった店長は、何やら見慣れぬ箱を持って戻ってきた。

“ん?シルバノ・ラッタンジ・・・?”

箱に刻まれた名は間違いなく『シルバノ・ラッタンジ』。革靴好きなら知っているであろう、この名前。

車界のロールスロイス、時計界のオーデマピゲ、芸能界の叶姉妹・・・?

いわゆる靴界における雲上ブランド『ガット』『ジョンロブ』に並ぶ名靴。

店長、年老いてボケたのか?桁を間違えてるぞ。そう内心で思ってました。100万クラスのやつやん、それ(汗)

思わず背筋が伸びた私に語りかける店長。

「いやな、さすがに10万じゃ売れないんだけど、もう少し頑張れるなら、これどうよ?価値知らないかもしれないけど、お客さんの足なら合うんじゃないかな?」

いや、知ってるけど。その先を聞くのが怖い。てか箱の中を見るのが怖い。続けざまに、

「最初は展示用で仕入れたんだけど、いざ売ろうとするとなかなか売れなくてね。しかも大きいサイズだから、そもそも履きこなせる人がいないのよ。値段は赤字で良いから。サイズが合うかだけ確認させて」

あ、この人、本当に商売上手だ。なんだかんだ口車に乗せられて履いてみたところ・・・

“ピッタリだ”

シンデレラかよ、と思いつつも雲上靴が私の足にフィットする。

明日から晩御飯はパスタが続くが悔いはない

正直、フィット感はハンパないけど、100万クラスの靴がこれか?と思っているところへトドメの一言。

「どう?踵もつま先もいい感じだね。ずっと箱の中で眠る靴も可哀想だから、これ買ってくれるなら15万でいいよ」

あぁ、お母さん、大きい足で産んでくれてありがとう。

価値を知ってるからこそ、15万が『高い』ではなく『安い』と感じてしまった。

30万の車も1億の車も道路を走れるし、1万の時計も1000万の時計も刻む時は同じ。なのに世間で認められたネームバリューは、その物自体が持つ価値以上の価格を定める。

私は無情にも明日からの食事がペペロンチーノオンリーになることを覚悟で、その靴を購入してしまった。

品質×ブランド=価格なのだろう。物の価値などその程度だ。

商売上手な店長に促されたとは言え、あの『シルバノ・ラッタンジ』を手元に置くことができたのは非常に幸運だった。

正規で買うには今やイタリアまで出向くしか方法はなく、日本で流通しているほとんどが中古品。それを新品、かつしっかりと足にフィットするサイズを購入できたことは、私からすれば正しく奇跡。

風俗業界の意義

さぁ、ここで冒頭のお話に戻るわけですが、15万で購入したこの革靴。私のように革靴が好きな人間から見れば手に入れるための難易度や希少性、ネームバリューから非常に安いと感じるのですが、そもそも興味がない人から見ればアホな買い物なわけです。

風俗に一回2万円を払うことの意味がわからない人もいれば、毎週のように通っている人もいます。

これが価値観の相違なのでしょうね。

実際に現実で痴漢をすると、社会的に制裁され、その後の人生に多大なる影響を及ぼしますが、風俗であれば何も問題ございません。(奥さんや彼女から制裁されるかもしれませんが・・・)

あなたの尊敬する上司も、どんな優れたアスリートも、仏頂面のお父さんも、みんな何かしらの欲があります。食事、睡眠に続く性欲、その解消先として、私たちの風俗業界はある意味で社会貢献できているのではないでしょうか?

決して安くない料金をお支払いいただくお客様には最高に楽しんでいただき、決して楽ではない仕事をしていただいているキャストの皆さんには存分に稼いでいただく・・・そんな環境を作れるように尽力したいものです。

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