前回は、風俗スタッフとして働く中で身に付くスキルについて、主観ですがお話をさせていただきました。
今回は、もうちょっと長期的な目線で、社会人として風俗業界で働く経験が、どのように人生を左右するかについて考えてみたいと思います。
元風俗スタッフを隠す理由
「風俗業界で働いたこと、履歴書に書けない!」
そう思っているあなた、本当にそうでしょうか?
なにかと敬遠されがちなナイトワーク、風俗業ですが、その理由はなんなのでしょうか?あくまで個人的にですが調査してみました。
風俗業界に携わっていたことを、人に隠す理由には下記のようなものがあるようです。
- 違法なことをしていたと思われたくない
- 変態扱いされるかもしれない
- 底辺の人間がやる仕事と思われたくない
風俗スタッフを嫌う理由と実際のところ
まず最初の偏見ですが、風俗=違法は間違い。世の中には「風営法」というものがあり、多くの風俗店はきちんと定められた『法』に則って営業をしています。(残念ながらその法を破って営業を行う違法店も、中には存在するようですが・・・)
きちんとしたやり方で営業をしている風俗店であれば、何も負い目を感じる必要はありません。
次に、周りから変態!と白い目で見られるかもしれない、という懸念について。正直「風俗」というワードを出しただけで、問答無用に「変態」というレッテルを貼ってくる人は世の中に一定数います。
諸外国と比べて、性に対してクローズなのは日本の風潮であり、昔から秘め事とするのが良しとされていた歴史もあります。しかし最近では海外の人から「日本人はもっと性に対してオープンであるべきだ」などの声もあがり、そういった主張をする団体も生まれているようです。
「底辺の人間がやる仕事」というイメージですが、実際のところ、自身が風俗業界で働くいちスタッフだから思う部分もあるかもしれませんが、本当に底辺の人間に勤まる仕事内容ではないように思います。
営業、ITスキル、マーケティング、マネジメントなど、それぞれを生業としている企業と比較すれば、もちろん規模は小さいものの、その手法は一致しております。
ゆえに「底辺=仕事のできない人=なんのスキルも持たない人」が、不自由なく働ける業界ではないように感じます。もちろん努力次第でスキルは身についていくものですが・・・
ハードルが低い分、飛び越えるのは簡単
上記でも触れたように、世の中には「風俗」というワードが出た瞬間に、NGを出す業界もあります。
しかし、実際に働いている方を見てみると、さまざまなスキルを身につけ、「ビジネスマン」として高いレベルにある人が多いように思います。
今自分が働いている環境においては、実際にそう思える上司や仲間がたくさんいます。
もしあなたが「世の中の目」を理由に風俗業界への転職を躊躇しているのであれば、業界に対する偏見の目に臆するより、「その環境の中だからこそ学べることを最大限身につける」を意識すれば、その一歩をより気軽に踏み出せるのではないでしょうか。
考え方次第ですが、世の中が風俗業界を下に見ているのだとしたら、その人たちを見返すことも容易かと思います。
「これだから元風俗スタッフは・・・」と思われるのは簡単です。しかし、実際にいち風俗スタッフをまっとうできる方であれば「元風俗スタッフなのに、こんなこともできる!こんなスキルもある!」というように思わせるのも、簡単なのではないかと感じています。