今回も引き続き、『シンギュラリティ』についてのお話です。(話題のカタカナ語シリーズ①、②、③、④、⑤)
人間のようなロボット
さて、前回に引き続きまして、AIの進化による『シンギュラリティ』について書いていきます。簡単におさらいすると、AIロボットが高度に進化することにより、人間の能力を超える日がくるのか・・・?って話です。
みなさんは人間のようなロボットって、どんなイメージ持たれます?たぶん世代によって違ってくるとは思いますが、鉄腕アトム、Dr.スランプ アラレちゃん、ドラえもん、こちらはネコ型ですね(笑)・・・などでしょうか。
映画のターミネーターは、CG(コンピュータグラフィック)を活用することで、かなりリアリティがありますよね。
万能型AIロボットに必要なもの
どれもまだ実現していませんので、正解があるわけではないですが、現在のAIはある領域の機能において、人間の能力を超えてきている特化型です。対して、あらゆる面で人間の能力を超えるような万能型と呼ばれるAIロボットの誕生には、センシング技術が必須と言われています。
わかりやすく言えば、さまざまな環境条件を計測する機器になります。例えば「今日は日差しが強く、蒸し暑くて汗が止まらない・・・」なんてシーンは、夏では当たり前のようにありますが、この環境条件では紫外線量・気温・湿度・体温・血中塩分濃度・・・など、機械で条件判定をしようとすれば、さまざまな技術が必要になりますよね。
それを意図することなく、人間の体は自然と感覚器を使って、それらを認識しています。日差しが強ければ眼の瞳孔が狭まり光量を調整しますし、暑さで体温が上がるのを抑えるのに汗も放出します。汗の放出で体内水分量が減って血中塩分濃度が高くなれば、喉が渇いて水分を飲みたくなったりもしますよね。
現状ではたったこれだけのことを、AIロボットに組み込もうとしても、結構大掛かりな装置になってしまいます。
それくらい人間のカラダは精巧に創られているのがわかりますね・・・というか、人間のカラダは現在の科学でもまだまだ未知の領域がたくさんありますから、人間のカラダがAIロボットに代替されていくことは容易なことではないと思います。
しかし、その未知の領域がAIによって解明されていく可能性はあるのかもしれませんね。
機械が涙を流す日はくるのか?
そして、さらに人間はココロ(感情)という目に見えない大切なモノを持っています。さまざまな感情があると思いますが、例えば悲しいときには自然と涙が溢れますよね・・・
どうして涙が流れるのでしょうか?目にゴミが入った時に流れる涙は反射機能として、カラダを守るためのものです。悲しいときに流れる涙とは機能が違います。
悲しいときに流れる涙は、悲しい感情を癒すため、脳内で精神的ストレスを低減させる効果があると言われております。ココロを守るための防御・回復機能になります。
精巧なカラダに密接に関連し、感情をコントロールするココロまで持ち合わせている人間・・・その存在って本当にすごくないですか?
人間自体が未知で、さらに限りない可能性を秘めた存在であるのに、その人間に取って代わるAIロボットって、本当に必要なのでしょうか!?
AI・・・「エーアイ」と呼ばれていますが、ai・・・「アイ【愛】」とも読めますよね!AIロボットの高度化による『シンギュラリティ』を迎える前に、人間らしい愛に溢れた人生について、もっと理解を深めていくことこそが大切なのではないでしょうか?
果たして、鉄腕アトムやドラえもんのように、感涙するロボットは本当に誕生するのでしょうか・・・??
・・・つづく