こんにちは。店舗管理部の飯豊です。
極寒の猛吹雪の雪山から生きて還ることができ、このblogを書けることに幸福感が湧き上がってきます。
仕事同様、雪山行も準備は念入りに
慣れていることや、いつものことでも『準備は重要』です。
夏山と違い、多くの危険を伴う雪山で目的のゴールに達するならば、さらにそれなりの計画、装備、気力、体力なども不可欠です。
仕事も同様に、高みのゴールを目指すには、計画、準備、気力、体力、経験などが要求されるでしょう。
天候については、コントロールできないのですが、その他のことについては入念な準備が必要です。
日々のストレッチや体力づくり、体調管理はもちろん、雪山行の状況にあわせた装備品には十分すぎるほどに配慮するのですが、不要なモノが多いと荷物が重く、体力やスピードに悪影響を及ぼします。
私の場合は風が猛烈な八ヶ岳の3000M弱のピークを狙う雪山テント泊装備では、70Lザックでの装備が限界です。それ以上の荷物を背負って行っては、角度が50度以上の雪壁登り下りや、胸の高さの雪をラッセルして行く状況で体力的な自信が無く命取りです。
積雪期の山小屋泊のみだったら45Lザックに納めます(かなり余裕有るのでお土産がいっぱい入ります)。
至上の幸福感に包まれて
いつも感じるのは雪や氷の急斜面や、ナイフの刃のように尖った岩稜・雪稜のナイフリッジで得られる極上の気分。
恐怖と楽しみが入り混じり、ドーパミンかセロトニンかエンドルフィンかオキシトシンかアドレナリンか・・・なんの作用かわかりませんが、何かが出て日常では感じられない、この上ない独特な幸福感に包まれます。
凍りつく強風に耐えられるか、雪崩はどうか、滑落しないか・・・
不安感や恐怖心を払拭できないときは、若い頃に勤めた会社の行動規範、鬼のルールの一節『頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービス(雪山行)とはそのようなものだ。』を自然に思い出して気合を入れます!!
若い頃に叩き込まれたことは、脳や身体に染み付いていますが、最近はモノ忘れが多くなったような。。。
災いは、気が緩んだとき、ホッとしたときにやってくる
山小屋の「夏沢鉱泉」まで下山してから、まだ夕食まで時間があったので、山小屋近く(徒歩30分程度)の氷瀑でアイスクライミングを楽しんだ帰り、私の目の前を歩く同行者が、(滑って)宙を舞ったと思ったら視界から消えました。
5Mほど下の川に転滑落してしまったのです。
通常歩くところではない雪と氷で覆われたバランスを崩しやすいバリエーションルートでしたが、渡渉(川を渡ること)をすれば登山道が目前だったことで、安堵感と疲労が重なり、集中力が切れていたからでしょう。
幸いに大きな怪我はなく大事には至らなかったのですが、何事に対しても最後まで気の緩みは禁物ですね。
最後の最後にちょっとした気の緩みでどん底に落ちることがよく見受けられます。最後まで集中して事に当たることは大変なことですが、ヤリ切ることが命運を左右するんですね。