皆さんこんにちは!店舗管理部の花岡です!
●秋の夜長におススメのロックを感じるマンガ特集!
夏本番!と思ったら、意外に冷夏なのか涼しい日が続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか??
こんなに涼しい日が続くと、そろそろ秋への想いが募ってきます。ベタではありますが、秋になるとやはり浸りたくなるのは読書!
そこで今回は、毎年変わらず読んでしまう、ロックを感じるオススメマンガをご紹介したいと思います!
●【BECK】~ハロルド作石
ロックマンガといえば、これ!
中学時代にロックに出逢いバンドを始め、仲間と共にロックで世間に勝負をかけていく、少年、青年達の物語です。
恐らく読んだことがある方もいらっしゃるのではないかと思います。
もちろんストーリーも面白いのですが、バンドをやったことがある人なら、読んでいて、あぁそうそう!!と思えるポイントやロックに関わる云々が随所に出てきて、それがストーリーに深く関わっていくのがとても面白い!
- リザードハウス(ニルヴァーナが立ったステージ)
- ジミヘンの墓での再会
- 夢に出てくる27クラブ(27歳で他界するロックスターは結構いる)
- ダートフォード駅での再会(ミックジャガーとキースリチャーズが再会した伝説)
- サニーボーイウォータース(サニーボーイウィリアムスン、マディウォータースという二人のブルースジャイアンツから名前を拝借)
- 名器ルシール(BBキングのギター)
- ヒロト、マーシー、中村達也の登場
etc・・・
パッと出てくるだけで、ロックの逸話を盛り込んできて、知っている人に「ニヤリ」とさせる要素が沢山あるんです!
ステージに立つということ、スポットライトを浴びるということ、スターになるということ、これらがどういうことなのかも、な~んとなくですが、勉強(疑似体験)させてもらった記憶があります。
最後に出てくるくだり、主人公達が作った歌が世間で歌われ、ライブ会場で大合唱になる、というシーンは、本当に感動的です。
数々のロックスターはこういう心情でステージ上から眺めていたんじゃないのかなと思わされるシーンです。
↑単行本で読むと毎回ロックの名盤のパロディで扉絵が描かれているのも、面白ポイントの一つです!(右が本物の『RADIOHEAD/BENDS』のジャケット)
●【火の鳥】~手塚治虫
お次は!!誰もが知る手塚治虫大先生のライフワークとも言える大作です!
上述の『BECK』はロックを感じるというよりも、音楽としてロックンロールを感じることができるマンガでしたが、『火の鳥』はロックを読むことができるマンガです。
それじゃあ、ロックって何?
ロックンロールって何?
と言うことになると思うのですが、、、
それは実際にロックが好きな人それぞれの感じ方、考え方によるものだとは思いますが、私の場合は、ロックとは人間の業をリアルに捉えるもの。だと思っています。
そしてロックンロールは、その人間の業を音楽として描くもの。くらいの曖昧な感じですが、ロックンロールの前提であるロックが無ければ、本物のロックンロールは鳴らせないんだと思います。
人それぞれのあり方や感じ方は千差万別ですが、ロックという看板を背負ってたり、纏ってたりする人は、刹那的、破壊的でありながら、その実は非常に内省的であったりすることが多いと私は感じています。
そういう考えは、死生観に自然と繋がっていき、人生とは、命とは、魂とは、、、といった人間の根源に話が及んできます。
その魂や命、輪廻転生にスポットを当て、ロックをマンガという手法をとって描いているところ。こここそ私は『火の鳥』が「ロックを読む」ことのできるマンガである根拠だと勝手に感じております。
各章でそれぞれ印象的な物語は多いのですが、私が一番好きなのは「未来編」!
死を回避したいという、人間の業から逃れられず、火の鳥を追い求める人が死にゆく中で、愛する人を失った主人公マサトのみが永遠の命を手に入れ、その膨大な時間の中で生き続けることに苦悩するというのは、永遠に生きたいという人間の根源的な業を見事に捉え、描いていると思います。
な~んて回りくどいことを書きましたが、結局何回読んでも面白いだけなんですけどね(笑)
すげ~~。。。
手塚先生すげぇ。。
もう読む度に泣かされてしまうし、ちょっと一人で物思いに耽りたくなる作品であります!秋の夜長に是非!
●【G戦場ヘヴンズドア】~日本橋ヨヲコ
これは、私が一番好きなマンガであります!もう何回読んだか分からない!
マンガ家を目指す二人の高校生の男の子が、「マンガとは何なのか」を、ひたすらまっすぐ問い続けていく話です。
青春マンガにあたるので、友情や恋愛という要素ももちろん盛り込まれているのですが、それはあくまで物語を面白くするエッセンスであって、根っこの部分にある「マンガとは何か」という自分達が携わるもの対するひたむきな態度は、まさしくロックに繋がるものだと思います。
この中に出てくる、「マンガ」という言葉を「ロック」に置き換えてもそのまま意味が通じるくらい、ロックとマンガがシンクロしている作品ではないでしょうか。
「あぁ、あ~あ。かわいそうになあ。気づいちゃったんだよなあ、誰も生き急げなんて言ってくれないことに。なあ。見ろよこの青い空白い雲。そして楽しい学校生活。どれもこれも君の野望をゆっくりと爽やかに打ち砕いてくれることだろう。君にこれから必要なのは絶望と焦燥感。何も知らずに生きていけたらこんなに楽なことはないのに、それでも来るか、君はこっちに」
↑これは何回読んでも死にたくなるくらい、胸にズドンと来るセリフです。。。
●まとめ
最後にG戦場ヘブンズドアの一つのセリフを書きながら、今の自分のふがいなさを悔やんでおります。。。。!!!(泣)
※なので、G戦場ヘブンズドアは少し短くなりました。。。
数年前に何かの雑誌で「ロックを読め!マンガを聴け!」という題目でマンガを紹介しているものがあったので、今回はあやかって同じようなことをやってみました!!
何度読んでも、また改めて頑張ろう、踏み出そうと思える勇気や力をくれる作品はまだまだ沢山ありますが、折をみて触れたくなる作品ってありますよね。
私は過ごしやすい秋に読み返すことが多いのですが、皆さんはいかがでしょうか。
ロックとマンガがシンクロするように、仕事に対する向き合い方も自身の考えを持って、描き、形にするというのはシンクロしてくるものだと思います。
好きなものを好きで終わらせず、自分の日常に生かせるよう、アンテナを張っていけたらと思います。
それでは今月はこの辺りで!寒暖の差に体を壊さないようにお過ごしください!
では~~~~~!!!!