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【勝利と爆死の狭間で】排出率1%のガチャに何を思う~Fate/Grand Order編~

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ここ最近は雨も多くなり、すっかりと入梅したと感じます。おかげで自転車にも乗れず、移動はもっぱら電車になっていますね。住んでいる立地上、駅まで歩いて行くのは正直しんどいです。

月売り上げ70億↑『FGO』

さて、ツイッターのオタククラスタで話題のゲーム『FGO』(Fate/Grand Orderフェイト・グランドオーダー)を、多聞に漏れず自分もプレイしているわけですが、ゲームアプリの売り上げ推移を見てみると、短期間にとんでもない金額が動いているんですよね。(長いスパンで見るとモンストが常時トップ状態です)

大体が新キャラ、人気キャラがガチャに投入された時期にドカンと上がるのですが、その理由は“キャラ訴求3割”“ガチャの出の渋さ7割”なのではと思います。

ここから先はあくまで個人的な所感であり、的はずれである可能性もございます。また、批判・糾弾する意図はございませんのであしからず。

自分で価値を裁定する

このゲームは宣伝文句にもあるように「ゲームシナリオ」が売りです。シナリオにキャラクターの物語を盛り込んで付加価値を付ける手法をとっています。つまりゲームを有利に進める実利に、所有欲を上乗せさせて、訴求効果を高めることに成功しています。

ユーザーに一瞬でも“金を払ってでも欲しい”と思わせることに成功すれば、自然とガチャが回る仕組みが出来上がっています。要するにユーザーにキャラクターの付加価値を裁定し、委ねているのです。

そして、ココから先が上手い(かどうかはさておき)ところです。一般的に最高レアはそのキャラを一回引ければ、その時点で勝ちのはずです。しかし、このゲームの場合、最大4回まで同じキャラを重ねることで、必殺技みたいなものの威力が上がるというシステムがあります。威力が上がる、ただそれだけです。重ねて書きますが、一回引けた時点で十分勝っているはずなんです・・・

そこからが付加価値の出番で、「キャラ愛」だの「威力が高くないと落ち着かない」だの「義務」だのと、理由を課すことで、自ら“満足感を得るための課題”を作り出し、結果として1回レアを引くだけでは収まらず、必要以上の施行をしてしまうのです。

排出率1%の闇

さて、ここで問題(と言っていいかは置いておき)なのが、ガチャでピックアップされたお目当ての排出率です。

2015年夏にサービスを開始した時点で、最高レアが1%、準最高レアが3%と表記されていました。2018年上旬に内訳が開示され、最高レア1%のうちピックアップの排出率は0.7%で、残る0.3%は恒常で入っている最高レアであると判明しました。

ゲームにもよりますが、物理的なガチャと違い、電子のガチャは“中身が常に一定量”です。“9割9分ハズレ、残りがアタリ”であるものを、当たりが出るまで回し続けないと、欲しいものが手に入らないというのが一般的(?)です。

ゲームによっては天井を設定し、○○回まで回せば確定排出、またハズレても何かしらのゲーム内特典が付くなど救済措置もありますが、『FGO』に関してはサービス開始時から一切そういった変更がありません。あるとすれば1回あたりの単価が値下げされたぐらいでしょうか。(これも結構異例ではあります)

一応ゲーム内でもガチャ石が配られてるとはいえ、一回およそ300円で挑まなければいけません。運がよければ無料配布のガチャ石でお目当てを引けるかもしれませんが、恐らく大多数の人間は無残に石を散らしていると思います。(自分もどちらかといえばこっち側です)

無料分で引けなかったら、自分にはやはり無縁だったと諦められる人間は実に賢明だと思います。しかしその場の勢い、負けず嫌い、願望を満たせなかったetc・・・様々な理由で、決して少なくはない額のお金を投入し、当たる保障などどこにもないガチャに課金する人間は後を絶ちません。

そしてその金額が嘘か真か、人によってはなかなか洒落にならない金額になっていることもしばしば。ユーザー数が右肩上がりなことも相まって、結果として毎回とんでもない売り上げを叩き出しているのでは、と自分は考えます。

所詮ガチャとは“浪費”

それでは課金が悪いことなのか?といえば、自分はそうは思いません。自らが課した付加価値についてもそうですが、結局のところお金を出すことの最終的な判断は自分自身の責任であるし、無謀なガチャに挑戦して、勝利するも敗北するも、承知の上でやっているわけです。

大局的に見れば、これはただの“浪費”であり、酒も煙草もやらない自分にとってはお金を使う楽しみの一環であると思うのです。

あと誰かが言っていましたが、ガチャコンテンツは「風俗」と「パチスロ」のハイブリッドなのではと聞き、妙に納得しました。

自分の場合は月ごとの趣味に使うお金の上限を決めており、その中でこの意味なきお金の損耗を口汚い罵詈雑言を吐きながら、それなりに楽しんではいます。

なんにしても、大火傷しないうちに引き際をわきまえておくのが一番ですね。

神様にだってすがりたくはなる

ガチャのお話ついでに、ガチャを回す際の宗教があるというのをご存知でしょうか。

いわく、特定の時間に回すと当たる。
いわく、キャラ強化が大成功した直後に回すと当たる。
いわく、変な踊りをすると当たる。
いわく、ある座標に行って回すと当たる。
いわく、ガチャ選択画面のエフェクトが最大に輝いたときに回すと当たる。
いわく、大金積めば当たる。
etc・・・

信仰は人によって自由ですが、一部を除いておおかた眉唾もの、ジンクスや「柳の下のドジョウ」みたいなものにしか思えませんね、自分は。

しかし排出率1%未満という絶望的な値に対し、祈らずにはいられないという感情も理解はします。それぐらいクs・・・理不尽な結果がもたらされるのは日常茶飯事でありますから。

また、なぜそういう宗派が提唱されるかを考えるのは面白いと思います。

ガチャ、というより電子上の乱数は現在においても「完全なランダム」は存在していないようで、いまだに偏りが発生しやすいそうです。

その確立の揺らぎの計算要素に、例えば「時間」や「IP」を参照にして値を叩き出している“可能性”もなきにしもあらずなのです。そう思うと、「特定の時間に回す」は時間参照、「ある座標に行って回す」はwi-fiの場所を参照している、のかもしれませんね。もちろん断言はしませんが。

それらもひっくるめて、ガチャというコンテンツを楽しんでいるとも取れます。ああでも、「大金を積めば当たる」が、確実とは言えませんけど、一番現実的だと僕は思いますよ。

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