皆さん、こんにちは!店舗管理部の花岡です!
ついにやってきました!今年の夏も猛暑!というか酷暑となるようですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
私といえば、夏はロックの季節ということで、今月もロックロックロックロックロックロックロックロックロックロックロックロックロックロックロックロックロックロック!!!!の状態でございます。
さて、今月は以前から記載しようと思っていた、『UKロックのススメ ~ブリットポップ編~』でいこうと思います!!
●ブリットポップという現象について 歴史を振り返る①
皆様は“ブリットポップ”という言葉、ご存知でしょうか?
大体1990年代の前半から中頃にかけてまで、イギリス発信⇒全世界という流れで広がったUKロックのムーブメントです。
世界中で人気となるイギリスのロックバンド、ポップバンドが出始めて、イギリスの文化が世界中を席捲した時期の音楽をブリットポップと呼びます。代表的なバンドはオアシス、ブラー、スウェード、レディオヘッド、クーラシェイカー、パルプetc,etc・・・がいました。
さて、なぜこの時期にブリットポップという現象が出現したのか、少し歴史を振り返ってみたいと思います。
イギリス人気質、グレートブリテン王国の民という気質は、ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、中華人民共和国の世界の中心を意味する「中華」という言葉同様、イギリス人も世界一の民族であるという認識が気質として染みついています。
産業革命後、世界の覇権を握っていたイギリス。しかし、イギリスから移民としてアメリカに渡った民が、世界を本当の意味で席捲した第二次世界大戦以降、イギリス人のこういった気質は踏みにじられるようになっていきます。
経済力、軍事力だけではなく、文化的な面でもアメリカ的なものが世界に広がり始めました。世界一の民族であるグレートブリタニアの民たちは、そのプライドを傷つけられる歴史に追従するしかありませんでした。
そんな中1960年代、「ブリティッシュ・インベイジョン」という事象が発生しました。そう、以前も記事に書いたことがありましたが、ビートルズ、ストーンズをはじめとした、イギリス発信のロックバンドが世界を席捲し始めたのです。これによりイギリスが、文化的な面ではありますが、世界中に知られるようになりました。
この時期、少しだけイギリス人のプライドが保たれた面も少なからずあったのですが、1980年代、パンクロックが廃れてきたころから、またイギリス人にとって悔しい時期が続いていきます。
●ブリットポップという現象について 歴史を振り返る②
1980年代にイギリスは強い不況の波に飲まれます。1981年の失業率は実に11.3%に及び、サッチャー政権も経済に対して大きな改善策を見いだすことはできず、不況の波は1990年代まで続いていきます。
このような状況下、今も同じように言われている面はありますが、イギリスでは「財を成すにはサッカー選手になるか、ロックスターになるしかない」という言葉が生まれました。
そのような夢を持ってか、持たずしてか、1980年代を少年時代として過ごした若者たちは、ビートルズやストーンズ、キンクス、フー、レッドツェッペリン、ジャム、クラッシュ、ピストルズ、ストーンローゼスなどに憧れ、バンドを始めたりしたようです。不況の波を社会的な空気感として感じ続けていた彼らは、1990年代になると20代~30代。だんだんと世に出始めてきます。
そう、オアシスやブラー達が第一線に出始めるころです。彼らが出始めた時、まだ不況の波はおさまっていませんでしたが、彼らの楽曲の良さ、ビッグマウス、同時期にビッグバンドとなりうるバンド達がたくさん出てきたことで、社会的にもだんだんと盛り上がりを見せ始め、その波は世界中に広がっていきます。
イギリス人は夢を見ます。また、今度こそ、イギリスの時代がやってきた!
国内からのそのような期待を知ってか知らずか、その時代のロックバンド達はだんだんと高揚感に呑まれていきます。経済的にも当時の政府から金になるとみられたオアシスやブラーは、政府の宣伝材料としても利用されたりしました。
メディアはブリットポップの二大巨頭であるオアシスとブラーをワザと煽り、彼らを競争させたり。民衆はそれに乗って、お祭り騒ぎをしてみたり。
まさに国内中が一種のトランス状態に陥っていたような状況だったのです。オアシスとブラーは犬猿の仲だといわれ、口汚くののしり合ったりしたことも。それを世間は楽しんでいました。
このような歴史や社会を背景にし、ブリットポップの音楽は世界にだんだんと知れ渡るようになっていきます。
●二大巨頭① ブラー
社会的なことや歴史的なことはこれくらいにしておき、ブラーについて書いていきたいと思います。
ブラーはこの頃のオアシスのライバルバンドとして、有名になっていきましたが、私は彼らの知的なところ、少しひねくれた英国人的なところが好きです。
ただ単にギターをぎゃうんぎゃうんに鳴らすだけではなく、一曲一曲の中にひねりを入れることを好んだバンドだと思います。
メディアに露出をし、オアシスとやりあったりする面もありましたが、それは彼らが若かったから。非常に内向的なメンバーがそろったバンドだったと思います。
一曲、一曲を丹精込めて、緻密に作り上げていく。
でもそれだけではなく、時に大胆に、時に破壊的に。
そのような、たくさんのコンセプトを小さく積み上げていくようなバンドだと思います。
ただ、、、「Song2」「Boys & Girls」「BeetleBum」といった有名曲が上に書いたような緻密だったり大胆だったりする曲に入ると思うのですが、やっぱり私は一番大好きなのは「Tender」。
これはとても単純明快な曲です。以前の記事にも書いたことはありましたが、コード進行も歌詞も曲調もシンプルで、聴いていることで自分もシンプルに恋人への気持ちがまっすぐになっていく、そういう歌だと思っています。
彼らは、2003年~2009年まで活動を休止していましたが、現在はまた活動を再開し、それこそ良曲を量産しています。ご紹介はもちろん「Tender」。Hyde Park Parklive 2012の模様です。大観衆が「Tender」を期待してせがむ様子。もう、泣くしかないです。
●二大巨頭② オアシス
オアシスの良さは何かというと、これはもう書く必要がないですかね。私はロックンロールのるつぼと勝手に思っています(笑)
兄貴のノエルが単純にロックを愛してやまないロックおたくなんです。ロックンロールの全てを研究している。そのいいところをうまく持ってきて、全てうまく融合している。メロディから歌詞、曲自体の世界観まで、彼は今までのロックの歴史を現代風にうまくアレンジする才能があるんだと思います。
そして、それらの楽曲を轟音の暴走列車に乗せて、パンク精神を持つ弟のリアムがガラガラ声で愛と刹那を歌う。
本当に世界中から愛されたロックバンドでしたが、ノエルとリアムの仲違いにより、2009年に解散となりました。未だに再結成を望まれてやまないバンドNo1ですが、まだそのような話は上がってきていないみたいですね。
オアシスのことをこれ以上書くと、35万字くらいになってしまいそうなので、そろそろ曲紹介にしたいと思います。
やっぱりこれですよね。「Don’t Look Back In Anger」!
今年(2018年)のサマソニで兄貴のノエルが来るみたいなので、隣の知らない人と肩を組んでぜひ大合唱してきてください!
和訳が出てくるこの映像が私は一番好きです。これはとっても素敵な和訳だと思います。
※この時期のドラムがザックスターキー(リンゴスターの息子 笑)だというのもまたいい!
●まとめ
さてさて、これだけではまとめきれませんが、とりあえずはこれくらいにしておきます。
ブリットポップのバンドたちは、レディオヘッドも含め、私の青春でした。そして、それが現在も未だに最高のものとして生きています。
このように、過去から現在まで息づいているものを忘れず、その情熱を元に日々を過ごしていければと思っています。仕事もそう、このような情熱を持って向かっていければ、まずはいいのではないかなと思います。
ではでは、今回はこれくらいにして。
冒頭にも書きましたが、今年は酷暑のようです。くれぐれも熱中症などには気を付けてお過ごしください。では、また~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!