インフルエンザから復帰し、体力も概ね戻ってきました。まだ咳が残っているのは、気管支を痛めてしまったせいでしょうか。いまいち本調子には戻りませんね。
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■10年ぶりのナンバリングタイトル『DMC5』
steamの記事を書いたときにも、ちらっと触れてたと思いますが、ついに発売しましたね『デビルメイクライ5』(以下『DMC5』)。
ゾンビ相手に戦うゲームを作っていたはずが、悪魔をなぎ倒すゲームになってたアレです。シリーズを初代が発売された18年前から追っている自分としては、一時期シリーズが死にかけていたのに、よくまあ復活できたと、感慨深いものを感じます。(ついでに自分も年を食ったと感じます)
やはり『バイオハザード7』で開発された「REエンジン」によって開発環境が整ったのが大きいのでしょうか。『バイオハザードRE2』といい『DMC5』といい、トントン拍子で大型タイトルの発売が実現してますね。
まあ10年ぶりとはいうものの、移植版や拡張版のスペシャルエディション、外伝の『DmC』も出てはいたので、タイトルそのものは継続はされていたのですが。前作『DMC4』から正式な続編がようやく出たのは嬉しい限りです。
■シリーズの集大成と言っても過言ではない『5』
さて、肝心のゲームですが、過去にシリーズ(特に『3』と『4』)を遊んだ人ならすぐに馴染める感じです。
基本的にやることは相変わらず、〈ミッションを始める⇒道を進む⇒遭遇した敵を倒す×n⇒道を進む⇒ボスを倒す⇒ミッションクリア〉という流れで、何か隠し要素を見つけたり、寄り道をするのは最小限に抑えられ、“とにかく悪魔をブッ倒す”をメインに据えたアクションゲームになっています。むしろ前作より、その部分は一層洗練された感じです。
このゲームの肝は、ミッションをクリア、ひいてはゲームをクリアする結果よりも、その過程にある雑魚敵やボスを「いかに自分が気持ちよくスタイリッシュに倒せるか」になります。クリアとかはむしろオマケです。
そうした10年来のユーザー向けを意識しているのか、前作からの基本的な操作感覚やシステムはほぼ据え置きのまま、プレイヤーの手数を増やしたり、前作の不満や改善点をしっかり認識して、より一層ファンが楽しめるように作られたのが今作だと思います。
ハードが次世代機に移行して、グラフィックの向上などで新しいことをいろいろ試そうとするアクションゲームというジャンルにおいては、ある意味思い切ったことをしたと感じます。
現に『バイオハザード2』のリメイクである『RE2』はガッツリ変わっているので。まあ、あちらはレトロゲーなので仕方ないのですけど。PS2もレトロゲー?ウソぉ…
また、今作はアクションゲーではオマケ的になりがちなストーリーにも結構力が入ってます。メインテーマに沿った登場人物の行動、シリーズではお馴染みのウィットに富んだ台詞回しやスタイリッシュ感覚、ときどきおバカな演出、なのにクライマックスは熱血あり、涙あり、感動あり・・・
グラフィックの向上により、フォトリアルな表現から織りなされる豊かなキャラクター達の表情も相まって、まるで1本の映画を観ているような気分でした。
その中に、シリーズを遊んでいれば恒例行事だったり、すぐわかるネタや、過去作のリスペクトなどもふんだんに盛り込まれています。ファンならニヤリとするシーンも多くあり、歴史あるタイトルとしての強みを、ふんだんに活かした内容に仕上がっています。
物語のオチもだいぶスッキリしたもので、まさにシリーズの集大成のような1本でした。
■スタイリッシュにキャラを使いこなせ!
このゲームにたびたび出てくる「スタイリッシュ」というワード。操作キャラクターの攻撃や回避モーション、必殺技が文字通りスタイリッシュな動きをしており、それらを振り回しているだけでも、だいぶカッコ良く見えるようにゲームが作られています。
ただ一部では「コントローラー破壊ゲー」とも揶揄されています。PS4やXBOX準拠のゲームコントローラー(パッド)で、使わないボタンがないシステムとなっているため、極めれば極めるほどコントローラーに物理的な負荷をかけてしまいます。仕舞いにはボタンがめり込んだり、基盤が剥離したるするのも珍しくありません。
そんなスタイリッシュコントローラー破壊野郎どもの所感などを書いて、今回は締めくくらせていただきます。
ネロ
前作『4』から登場した新世代主人公。今作でも主人公。
見た目や発言はチンピラだけど、彼女や家族のためにすごい頑張る愛の戦士。
剣と銃、それぞれボタン押し続け、それを解放することで火力が上がるタイプ。そのため常にボタンを押しながら別のアクションを行う必要がある。ある程度指の位置が固定されたり、キーコンフィグ変更が必須のキャラ。
新要素の義手を換装する“デビルブレイカー”により、前作とは比べ物にならないほど選択肢が増えたのと引き換えに、さらに操作が複雑になりました。
ただ慣れると結構ごり押しでも何とかなるし、なによりスタイリッシュ!メインの主人公らしくオーソドックスな性能にまとまっていて、多分一番使いやすい。トリガーボタンの破壊者。
ダンテ
シリーズの顔。初代から『3』までの主人公で、だいぶオッサンになって、前作ではネロと主役交代したけど相変わらず現役。
今作だと40代中盤ぐらいの風貌、かつてのイケメンぷりはどこへやら。ただしカッコいいのはそのまま。
4種類の近接武器、4種類の遠距離武器、4種類の戦闘スタイルをリアルタイムで切り替えて戦う超テクニカルキャラ。
前作ではこのシステムのために諸々の火力が抑え気味に調整され、火力不足に悩まされる器用貧乏型になっていたが、今作ではそれらの不満点を改善して、逆に器用万能型に上方修正。名実ともに(理論上)最強キャラクターになりました。
前作からメインの剣と銃以外は一新され、コンボの内容などは変わったものの、やることは変わらない。ただ相変わらず操作が忙しくなってくると、どの武器を装備していて、どの戦闘スタイルになっているのか混乱します。
とはいえ、武器の種類を絞ったり、順番を変えることができるようになったので、だいぶ使いやすくなりました。
すべての武器とスタイルを適宜切り替えて立ち回れるプレイヤーは、ちょっと変態の域に入ると思います。コントローラー破壊の主犯格。
V-ブイ-
今作の新キャラ。見た目がスターウォーズのカイ○・レンに似てると発表当初は言われてたとか。実際プレイすると(中略)かなり良いキャラクターです。
初代のボス悪魔3匹をダウンサイジングして使い魔として使役。本人はトドメを刺しに行く以外、後方で待機する。プレイキャラが殴りに行くのがメインの『DMC』シリーズではかなりの変り種。
自分からは殴りに行けず、使い魔にコマンドを入力することで攻撃をするため、直感的な操作よりも立ち回りが重要。最初のうちは違和感がすさまじいキャラでした。
しかし、実際は前述2人よりも強行動の押し付けが一番やりやすい性能をしており、慣れてくるととりあえず使い魔を暴れさせて放置し、自分は優雅に本を読んだり、ダンスをしてればいいという面白い操作キャラです。
挑発でエアギターならぬエアヴァイオリンやエアコンダクターを披露とか、アクションゲームで初めて見ましたよ。エアなのに音楽流れるし。
操作感覚もコントローラーへの負担も一番優しいキャラです。
一通りキャラの扱いは慣れたので、これから実績解除に勤しんでいきます。