みなさん、こんにちは!まっつーです_(._.)_
今回も引き続き、一般企業を想定したAIの活用事例をご紹介していきます。
(AIによって自動化される仕事 ①、②、③)
難しい問題だらけの人事評価
ビジネス的な発想とは別に、人間の感情も考慮に入れて、人とAIの共存を考えることも必要です。
例えば、HR(Human Resources、日本語で言う「人事」です)の分野における人事評価AIです。人事評価自体は、勤怠や生産性などをきちんとパラメータ化してAIに読み込ませれば、技術的にはそれほど難しい話ではないようです。ただ一番大きな問題は、果たして本当にAIに人事が務まるのか?ということです。
今のところ現実的なのは、AIがひとつの案としての人事評価を下し、それをもとに人間が最終決断をするという形でしょう。
もちろん遠い未来は予測が難しいですが、近未来の世界ではそこまでが限界だろうと言われています。なぜなら、おそらくAIによる人事というものに人間が納得できないからです。
人間は機械の下す評価に納得ができない?
基本的にAIができるのはレコメンデーションまでで、心のひだに触れる部分や思想信条的なものは、人間が判断するしかないでしょう。
とはいえ、人事評価をパラメータ化することで、簡単な可視化は可能です。出勤・退勤時間、成果物や売り上げを生産性で評価するなど、「この人はこの部署には合っていないようだ」とか、そういった提案はAIにもできると思います。ただ、そこから先の、もっと曖昧な話はまだ少し難しいと思われます。
人間のほうが心情として、そして性として、AIに評価されることに納得できないでしょう。
人事をAIに任せるというと、どうしてもコンピュータに人間が使われているような感覚になってしまうので、現実的には、少なくとも日本のような国で割り切った考え方が定着するのはむずかしいでしょう。
経緯やプロセスをオープン化して誰もが納得できる形に
あえて言うのであれば、人事評価に至った経緯やプロセスをオープンにして、その中でAIがどれくらい関わっていて、どういったパラメータで評価したのかを明確にする必要性があると思います。
現に外資系の企業などでは、人事評価や給与査定の過程やパラメータをすべて開示しているところもあります。すべてをオープンにすれば、不満はあっても公正データを目の前に出されては文句も言えず、納得するしかありません。間違った判断があれば、きちんと補正することもできます。
「AIはこのように査定していますが、あなたの場合はこうだから、そのあたりをプラスで評価しました」とか、「AIはこう判断していますが、チームワークの面で問題があったのでその分、ポイントが下がっています」とか。
このあたりのさじ加減は上司の責任によるところですが、きっちりと人間が介在することによって、うまく機能するようになりそうです。