こんにちは。店舗管理部の飯豊です。
今回は、最果ての南国のビーチや、北アルプスの山の頂で星を眺めてきたお話。
↑の写真は日本最南端の波照間島での自撮りです。
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3000m級の日本アルプス山頂から眺める星空
最近は、星空の撮影にもすっかり慣れてきましたが、写真を見るとスケールの小ささにがっかりします。やはり、肉眼で星を見るのが一番ですね。
みずがめ座δ(デルタ)南流星群がピークの頃、沖縄本島のさらに南にある、大小23の島々からなる「八重山諸島」に行ってきました。
ここでは、見上げなくても数千か数億(?)か、とにかくたくさんの星が眺められるのです。
八重山諸島・西表石垣国立公園は、2018年3月30日付で日本初の「ダークスカイ・パーク(日本国内では「星空保護区」と表記)」に認定されました。星景好きの私としては、休暇を過ごす憧れの地です。
そして、北アルプスでの満天の星空。
今回は、アルプスの女王「燕岳(標高2,763m)」。星空をウリにしている各所の観光地も“手軽に星空”という意味でとても魅力的ですが、3,000m級の日本アルプスの山の上から眺める星空は次元が違います。
星空観光地との違いは、人工的な音や光がないことです。20時~21時になれば、山小屋やテントの電気や音も消え、静寂の中、すべてが自然から奏でられる音と星の輝きを楽しめます。
日本初の「星空保護区」八重山諸島・西表石垣国立公園
「星空保護区」西表石垣国立公園のある八重山地域は、弧状に連なる琉球列島の南端に位置する日本最南端の国立公園。
原生状態に近い樹林や、マングローブ林、サンゴ礁のほか、希少な八重山固有の動植物が多く生息・生育する、活力に満ちた豊かな自然景観が魅力です。
さらに昨年、西表石垣国立公園が「星空保護区」に認定されました。この認定制度「ダークスカイプレイス・プログラム(星空保護区認定制度)」とは、光害のない、暗く美しい夜空を保護・保存するための優れた取り組みを称える制度ということで、これからも八重山諸島の美しい星空が守られていくと期待が持てます。
星が最も近い島・波照間島
日本の有人島の中で、最南端に位置する八重山諸島の波照間島。飛行機などでは行けず、船しか交通手段がないのですが、船の欠航率が高いことから、行きたいけど、行きにくい島と思われているようです。。。
波照間島には、ほぼ何もないのが最高の魅力です。さらに、「ハテルマブルー」と呼ばれる碧く美しい海や、日本最高の星景を眺められる波照間島限定の魅力もあります。
日本で観測できる88星座のうち、日本最多の84星座を波照間島で観測できると言われています。
荒々しい自然、さえぎるものなどなくどこまでも続く海、どっぷりと漆黒の夜空に輝く星。
自分は今、日本の“最果て”に来てるんだっ!っていう実感に浸れます。
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神秘の楽園・西表島
西表島は多くの山で島全体が覆われ、島の9割は亜熱帯ジャングルで平地はほとんどありません。ジャングルが海岸まで迫り、海水と淡水が混じる汽水域には広大なマングローブ林が広がっています。
天然記念物の「イリオモテヤマネコ」ほか、「カンムリワシ」、「キシノウエトカゲ」、「セマルハコガメ」、「ヨナクニカラスバト」など珍しい動物が生息する自然の宝庫。
観光客は石垣島からの日帰り通過ツーリズムが多いそうだが、星を浴びるには、西表島で泊まらないと!
海、山、川、空、遊び方はたくさんあるので、西表島は長期間滞在でも良さそう。
天の川は、7月~10月。南十字星は、12月~6月が良さそうです。
2月~5月なら、陸生ホタルの「地上の絨毯」も。一か所に数万匹のヤエヤマヒメボタルが集まり絨毯のように見える。
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八重山諸島の中心・石垣島
古くから開発が進んだ石垣島は、八重山諸島の政治・経済の中心とあって、光害(ひかりがい)が多く、星空を観るには光害の影響が及ばない場所への移動が必要です。
市街地以外でも、すごくたくさんの外灯(必要かな?)や学校、ホテルなど、さまざまなところからから光が発せられている明るい島なので、撮影スポット選びにも気を遣います。
特に、ANAインターコンチネンタル石垣リゾート周辺は星を楽しめません。ホテルをライトアップしているので、空が明るい明るい。雲があるとライトアップの光がさらに反射して離れた場所まで明るく照らされてしまいます。
ANAインターコンチネンタル石垣リゾートが、なぜ、日本一星空が美しいエリアで、ライトアップして星を見えなくしているのか謎です。
石垣島では、さまざまな場所でわかりやすい星景写真(「 星空 」と「 風景 」を同じ画角の中で写す写真)を撮影しやすいです。
ただ星空を観るだけではなく、石垣島ならではの自然景観やモニュメント、建造物などと星空をセットで撮影して楽しむのをオススメします。
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おまけ:北アルプスの山頂で星を浴びる
アルプス三大急登の一つ「合戦尾根」を登って「燕岳(つばくろだけ)」へ。
冬、雪の季節でもピッケルいらずで(アイゼンは要)登りやすい燕岳ですが、今回、夏の「燕岳(標高2,763m)」を登ってみました。
中房温泉の表銀座・燕岳登山口からの夏道は、全体を通してかなり整っていて、急登ではありますが、とても歩きやすかったです。
中房温泉・燕岳登山口~合戦小屋は、雨の中を歩いていきましたが、樹林帯の中で風雨にはさらされずに登っていけました。
合戦小屋は標高2,350mにあるので、高度順化のためにも長めに一休み。昼食に味噌煮込みウドンを食べて、名物の冷えたスイカもいただきました。
合戦小屋からしばらく登ると森林限界を超え、緑のハイマツだけになっていきます。
森林限界を越えるところでは、自然環境保護のため、できる限りストックを使わないのがマナー。
合戦小屋を出たときは雨もやんで視界が開け、北アルプスの山々を眺めながら気分よく燕岳山頂に登って行きます。
急いで登って、頭痛など高山病の症状が出ると嫌なので、合戦小屋からはゆっくりめのスピードで約2時間かけて燕岳山頂まで登ります。深めに呼吸して、水分を補給しながら進んで行くのがポイントです。
燕岳山頂手前の燕山荘あたりから、槍・穂高連峰、常念山脈、白馬連峰、立山・剣連峰、南アルプス、八ヶ岳、浅間山、戸隠、妙高の迫力ある360度の大パノラマに圧倒され、花崗岩の白い砂利を踏み、岩峯モニュメントを見ながら歩くと、あっという間に「燕岳(標高2,763m)」山頂に到着。
夜の楽しみは、アルプスの女王といわれる「燕岳」のてっぺんで星を浴びること。
この日の夜、少し雲が出ましたが、まずまずの星景を楽しめました。
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