風俗業界を見る社会の目
- 風俗スタッフにビジネススキルもクソもあるの?
- 風俗スタッフって、社会の底辺なんでしょ?
- 風俗スタッフのキャリアって店長くらいでしょ?
そんな話をよく聞きます。もちろん入社する会社などによって、そのキャリアや働き方はさまざまですし、「風俗業界」をどのような目で見るかは人それぞれ。
かくいう私自身、入社するまで上記のような目で業界を見ていました。しかし実際飛び込んでみると、その見方が180度変わることとなりましたので、その理由をここに記そうかと思います。
風俗業界で学べるビジネススキル
まず最初に「ビジネススキル」についてですが、正直、まさか入社して早々にここまでたくさんのスキルが身につくとは思いませんでした。入社から1か月で私が身につけたのは以下のものです。
- ローションの糸切りスキル
- ポーチの中身を一瞬で確認するスキル
- セーラー服を見ただけで、どこの女子校か把握するスキル
きっと一般企業でも、ここまでのスキルをこんなに早く覚えられる場所は少ないのではないでしょうか。とっても魅力的ですね、風俗業界。
しかし、入社して身につくのはこれだけではありません。入社から半年ほど経過した私が身につけた(つけようとしている)スキルは以下のようなもの。
- お客様のニーズの把握(ヒアリング・交渉)
- タレントさんのマネジメント(マネジメント)
- 新入社員のマネジメント(マネジメント)
- 店舗運営に関するお金の流れ(経営)
- ホームページに関するブラッシュアップ(SEOを意識したマーケティングに関する知識)
ここまで書いたから認めますが、最初に挙げた例は、お店で働く以外にまったく使い道がありません。
履歴書のスキル欄に書こうものなら即座に不採用、「セーラー服を見ただけで、どこの女子校か把握できます!」なんて発言した日には、白い目で見られること間違いなしでしょう。
しかし、後半に書いたスキルならいかがでしょうか。私自身、前職が求人広告を扱う人材会社に在籍していたので、そこを例に考えてみます。
営業が顧客のニーズをヒアリング、交渉し、受注を取ってくる。その受注に対して制作チームがさまざまな観点(SEOや、お客様のニーズに合致した内容になっているかなど)から考えながら、納品物を制作。
そして各所の課長、部長はチームをより成長させるためにマネジメントを行う。上層部は売り上げや、クリエイティブの質を判断しながら、次の施策を考える・・・
あれれ? うちらがやっていることと変わらなくない??
履歴書に書けるスキルを持ってないなら・・・
前職は規模が大きかったので、各部隊がそれぞれの役割を持ち、連携を取ることで成り立っていました。風俗業界も規模の違いはあれど、世の中のニーズに対して付加価値をつけてサービスを提供し、報酬を得る、という流れは同じように思います。
働く中で経験できることでいうと、風俗業界であろうが一般企業であろうが同じ。むしろ職種(役割)がきっちりと細分化されている一般企業に比べて、自分が経験できる幅は、かなり広いのではないでしょうか。
もし、今この記事をご覧になっているあなたが、風俗業界への転職、さらにはその後、また別のキャリアを歩むことを考えているのであれば、ここでスキルを磨くのもアリなのではないでしょうか?
それぞれの業務の規模感は小さかったとしても、真剣に考え、PDCA(Plan=計画 Do=実行 Check=評価 Action=改善)を回したなら、履歴書、職務経歴書にも書ける立派なスキルになっているはず。
次回は、今回書ききれなかった『風俗スタッフのキャリア』について記そうと思います。