皆様、いかがお過ごしでしょうか。ようやく寒い日も少しずつ減ってきて、だいぶ過ごしやすくなってきましたね。
季節の変わり目は体調を崩しやすいので、体調管理には十分気をつけてください。僕は体調を崩したら、社長に泣きついて休みます（家でゲームします）。
ボイラー室の不思議な発光現象
さて、今回のお話ですが、僕の高校では有名なお話です。ちょっとした遊びが、取り返しのつかない事件に発展し、のちのちまで語り継がれるようになったと思われます。
ある日、屋外プールの裏手にある弓道場で活動する弓道部の友人「N君」から、ふとこんな話を聞きました。
「夜遅く活動していると、プールのほうから光が2つ見えるんだ・・・本当にたまにだけど、水泳部の活動している声が気になって目を向けたら、プールの下にあるボイラー室の入り口らへんで光ってるんだ」
水球部に所属していた僕にも心当たりはなく、なんだろうと思いました。確かにいつも夜時間まで練習していますが、光を使った器具などないし、ほとんど真っ暗な状態で練習していたからです。
昨日も、そういえばこの前も・・・似たような話を何度も聞くうちに、僕は好奇心が抑えきれなくなってきました。
気になって我慢できなくなった僕は、部活が休みの日に弓道場で部活をしているN君の元へ赴きます。もしかしたら、何かが見れるかもしれない。そんな淡い期待を抱きながら・・・
まばたきするように点滅する光
部活顧問の先生が帰宅しているということもあり、見よう見まねで弓道のまねごとををして遊んでいると、「あ、あれ！今見えるよ！」、N君が大きな声をあげます。
今日は水泳部休みのはずなのになんだろう？そう思い目を向けた先には、確かに「何か」が光っていました。
屋外プールの下にあるボイラー室の入口らへんが光ると聞いた時には、整備する人の手元を照らす明かりだと思っていましたが、ゆっくりとまばたきするように点滅する光は、手元を照らす明かりなどではありません。
あれって・・・人の眼？？
ふとそう思いました。鍵のかかっているボイラー室がなぜか少しだけ開き、光が漏れています。あくまで個人的にですが、何かを探しているようにも見えました。謎の光は、少し経つと自然に消えていました。
「明日、顧問の先生に聞いてみよう」という話になり、その日は悶々としながら帰路へ。
数年前に起きた悲しい事件の顛末
翌日、部活の前に先生のもとへ向かいました。すると、先生は一瞬沈黙して唇を固く噛み締めてから、ゆっくり語り出しました。
「数年前、この学校の生徒で行方不明になった子がいるんだ。俺も聞いた話だけど、”かくれんぼ”をしていてボイラー室に隠れたらしいんだ。でもボイラー室の中、暗いだろ。配線とかも複雑だし、どうやらその子は出てこられなくなっちゃったみたいなんだよ。で、数日後に遺体で発見されたんだ。お前らのほかにも何人かあそこで変なものを見たって生徒もいるみたいだし・・・もしかしたら気づいて欲しいのかもな・・・」
先生から聞いた話を頼りに、当時のことを調べてみました。
その生徒はかくれんぼの最中にボイラー室に入り、出れなくなってしまった。真っ暗な部屋の中、どうにかして出ようとしたらしいが、足でもけがをしたのか、どうしても出られなかった。そして、なぜかはわからないが遺体で発見された時には「眼」がなかったそうです。
暗闇でおかしくなってしまったのか、どこかにぶつけてしまったのか・・・真相は不明ですが、弓道場からぼんやり見えたあの光は、ボイラー室で死んだ生徒の「眼」なのではないでしょうか。自分の身体を探しているのか、まだかくれんぼを続けているのか・・・
それ以降も、謎の光の目撃情報が絶えることはありませんでした。
いかがでしたか？？簡単に書きましたが、僕の同級生の間では有名はお話です。学校って、知らないだけで説明のつかないいろんな何かが潜んでいるものです。きっとあなたの通っていた学校にも・・・
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