こんにちは。店舗管理部の飯豊です。
単独でのお気軽日帰り雪山ハイキングにハマっています。
神々が棲む世界『冬山』
昔の人が神々が棲む世界と畏怖された『冬山』。
冬の山は人々が立ち入ることを激しく拒むように姿を変えています。冬山の天候の変化は激しく、晴れていたと思えば、一瞬にして雲が山を覆い雪を降らせたり、風速数十メートルの激しい強風が吹き荒れます。
雪崩、滑落、ホワイトアウト、低体温症、遭難など、冬の山に登るのは危険を常にはらみ、人が歩いた足跡は雪や風で消えて道も見えないことは当たり前。そんなこともあり、多くの登山者は冬に活動を休止するようで、登山者は少ないです。
冬だからこそ見える絶景。それを体験したいと思い、ついつい雪山に行ってしまいますが、今では情報と知識と装備があれば安全に登ることが可能になっています。
東京から日帰り速攻雪山ハイキング
最近は、東京から単独で日帰り軽装備の速攻雪山ハイキングを楽しんでいます。
天気が悪すぎる日は、品川か恵比寿のクライミングジムで渓流釣りのための沢登り&岩登りに備えることも怠りません。そんな風に、天気が良くても悪くても、休みの日はとても楽しみです。
さて、軽装備といっても、ザイル(8mm×30m)とクライミングギア、ツエルト、固形燃料は持ちます。あとは、アイゼンとピッケル、ワカン、GPS、地図、コンパスを30Lのバックカントリー用ザックに詰めていきます。
予定する時間は、ラッセルが無く、悪天候でなければ、いつもは標準コースタイムの5割~7割の時間で歩きますが、時間には余裕を持って出発します。
東京からは、日帰りで行ける雪山が多いので便利です。3月のハイキングも、八ヶ岳最高峰の赤岳を狙っていましたが、天候が悪そうだったので、八ヶ岳の『白駒池~にゅう』や、中央アルプスの『木曽駒ケ岳』としました。
『木曽駒ケ岳』は4月からバックカントリーシーズンになるので、次回はスノーボード持参の登山です。両方とも天候が良くはなかったのですが、厳しい山ではないので、それなりに思いっきり楽しめました。
雪山でも仕事でも遭難に注意
雪山での遭難は珍しくなく、よくあることですが、それほど難度が高くない雪山やコースで道迷いで遭難するのは、まっすぐ歩かないかららしい。
足跡・トレースが雪や風で消えているので、コースが不確かで不安になって、その度ごとに方向を変えるため、ぐるぐる同じところを回って体力を使い切ってしまうことがあるという。どうしてこんなところで迷うのか・・・地図とコンパスがあれば切り抜けられる状況もあるかもしれない。
仕事でも同じ様なことを言えることがあります。
目的地を明確にできず、目前の大きくは無い問題にばかり振り回され、その度ごとに方針を変えてしまうと、大きな問題を解決できず、結局、何ヶ月も何年も同じところをぐるぐる回り続け、何ヶ月も何年も同じ問題を口にする。
仕事の困難は、実はなんでもない雪山のようなものだったりする。仕事でも地図とコンパスをしっかり操り、強い気持ちを持って目的地に向かい、一歩一歩進み続けることが大切ですね。
雪山単独行で必須なモノ
◆国土地理院 2万5千分の1地図
地形を読みながら進むことで、現在どのあたりを歩いているかといった位置情報を推測しつつ、アップダウンの傾斜や長さや多さなど、地図の先読みにより体力配分を行いやすくなる。
◆SUUNTO A-30 NH METRIC COMPASS
フィンランドの精密機器メーカー、スント。視界の悪いところでも使用できるコンパクトで正確なコンパス。
蛍光マークが付いて、光が弱い場所で操作可能。地図上での使用が容易な透明ベースプレートの拡大レンズ付。
◆GARMIN GPSMAP 64SJ
スマホは、氷点下数十度の環境では使い物にならないことを何度か経験した。
単独登山の強い味方 GARMIN GPSMAPシリーズ。日本語版はメジャーな国内の山なら水場や山小屋・登山道の歩行時間まで表示されていて見やすい。視界が悪く、道も明らかではない雪山の中では高精度で現在地がわかると復帰が容易。
山で遭難したら捜索や救出費用が200万くらいかかるし、下手したら命をなくします。クアッドへリックスアンテナが、劣悪な条件でもGPSの衛星を捉え続け、氷点下や豪雨(lPX7規格防水)の中で、グローブをつけたまま操作できる◎
バイクのツーリングでもハンドルにホルダーをつけて使用。